シャーリング切断機
剪断(センダン)とは『(刃物などで)断ち切る』こと。
当社において最も長い歴史をもつ加工の一つがこの剪断・シャーリングです。
当社では2台のシャーリングマシンと1台のコーナーカットマシンを保有し、シャーリング加工を行っております。
ガス溶断機
最も早くに導入したガスを使った溶断機
ガス溶断は当社が最初に導入した溶断技術。現在3機種のガス溶断機を保有し、石狩事業所で実施しています。
鋼板に酸素を吹き付け酸化鉄にすることで融点を約200℃下げ、プロパンガスと酸素の混合気体で鉄板を熱し溶かしながら切断していきます。原理上はどんなに板厚のある鉄板でもきれいに切断ができ、シャーリング(剪断)と異なり曲線や凹凸など複雑な形状にも対応が可能です。
鉄板を溶かしながら切断するため、シャーリングよりやや時間はかかるものの、火の強さや温度調整などを熟練作業者の卓越した職人技で行うことにより、高い品質を維持することができます。
プラズマ溶断機
主力として活躍する電気を使った溶断機
プラズマ溶断とは、電気によってアーク放電を発生させ、その高熱で鉄板を瞬時に蒸発させて切断する技術です。そのためガス溶断よりも速く、さらにきれいで複雑な形状の切板が切断可能。板厚32mmまでの鋼材に対応しています。
切断のためにはあらかじめデータを作成する必要はありますが、その後の切断工程は全て電子制御なので、手作業で幅を調整する必要がありません。火(アーク)は機械が自動で発生させ、火の強さ調節も搭載のコンピューターが行います。
プラズマ溶断は当社の石狩事業所で実施。現在3台保有し、その切断量は当社の全切断量の約7割を占める、当社の主力機械です。
レーザー溶断機
レーザー光線で鉄板を切る最新の溶断機
2019年6月、石狩事業所内に建設した新工場で取り組むのがレーザー溶断機です。
レーザー溶断はレーザー光線の熱で鉄板を切断する技術で、プラズマより光が収束され切断する火の径が小さくなるため、さらに細かく複雑な形状の切断が可能。寸法精度も向上しています。部品の消耗も遅く、プラズマ溶断に比べてランニングコストの低減が期待できます。一番の長所は自動運転が可能であること。夜間も無人で稼働させることができます。
レーザー溶断は従来CO2レーザーが一般的でしたが、当社では新鋭技術を活用したファイバーレーザーを導入。板厚約25mmまでの鋼材が切断できます。